花火

花火大会に行ってきた。花火なあ。今まで何度見てきただろう。

この歳になって、花火が妙に抒情的になってきた。なんていうか…華やかさだけじゃないんだなってことが妙にわかりはじめてきた。わかりはじめてきてしまった。

よく、人生を花火に例えたりしますね。ドーンと行こうよ、みたいな。ドーンと行って、チリチリいいながら、火の粉が落ちていきますね。落ちていく火の粉。落ちていく火の粉に感情移入してしまうんだな。そうなってきてしまった。なんだろうな、これ。

うっわあ、きれいだな。最後に咲く大輪の花火。終わった後に、みんな帰路を急ぐ。みんな、そんなに帰途を急いでどこへ行くのだろう。家へ帰るのだろう。なんで家へ帰るのだろう。そこが家だからだろう。

けれど、なんだかそこにずっと残っていたくて、もう花火のあがらない夜空をずっと眺めている。花火の終わった後の夜空の引き締まった美しさにひかれてしまう。歳をとったのだろうか。ただの夜空がより一層美しく感じられてしまう。なんだろうな、これ。